魍魎の匣」という小説を買った。 京極夏彦の京極堂シリーズの第2弾である。 普通の文庫版の本の厚みが厚すぎて鞄などに入らないので、分冊文庫版という形式で、1冊を(上)(中)(下)と3冊に分けて買った。 勿論この分冊文庫版の方が値段的には高くなるのだろうが、確かめてはいない。 私も鞄に入れて持ち歩きたいので、多少値段は高くても買う理由を持ち合わせている。2005_0916_1 早速、読み始めた。 前回の「姑獲鳥の夏」と同じ様に、この物語に登場する妖怪の解説が一番最初に書いてある。 漢文読み下し文とでも言うのか、「何々と云ふ」とか「云いけり」とか「恐れ恥る事なり」、下手するとレ点や返し点が打ってあり、魍魎・鬼僕・火車の解説が書いてある。 続いて、楠本頼子という夢見る少女の、三人称で書かれた物語から始まる。 知らない登場人物から始まっている。 知ってる登場人物はどこに?
…と思っていると、まるで夢から覚める様な書き方で、木場修太郎が登場する。 今回のテーマは魍魎・箱・バラバラの屍骸。 いつもの様に関口巽の訳分からない言動、中善寺敦子の天真爛漫な行動。 そして、前回の「姑獲鳥の夏」では関口巽が女性と絡んで物語に靄をかけるが、今回は木場修太郎が女性に関わり物語に靄をかけている。 そして、京極堂こと中善寺秋彦は今回も弁舌である。 。 何でもに例えられて物語が進行していく。 次々に登場人物たちを襲う事件。 全てに共通項がある様に見える。 全てがバラバラな事件にも思える。 物語は時系列にはなって居らず、時間場所もバラバラに行ったり来たりを繰り返し、知らず知らずのうちにピースが繋がっていく。 今日、上巻の2/3ほど読んだ。 頁にして265頁。

この世にはね、不思議なことなど何ひとつないのだよ。関口君

いつもの名台詞で、眠気を覚えた。 明日からは、少しペースを落として読もうと思う。 目が疲れた。

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