昨晩からの雪で、朝起きると真っ白な町並みが眼下に広がっていた。 夕べは11時過ぎまで会社で残業。 帰りにはポツリポツリと冷たい雨らしきものが降っていた。 雪になるとは聞いていたが、軽く降るものだと思っていた。 寝たのが3時。 さすがに寒さと眠さで午前中は目は開けていても、布団から出れなかった。

午前中に中村さんから写メールが届いていた。 試衛館の歴史標柱を撮ったものだ。 雪化粧の試衛館も良いし、こんな大雪の市谷柳町も、道路拡幅前では最後かも知れないと、デジカメを持って散歩に出かけた。

今日は雪の市谷柳町を載せるとしよう。
外へ出る。 冷たい空気が頬を引き締める。 自分のマンションから写し始め、道路の様子を撮る。 道を歩く人の格好は雪の日独特の姿勢をとる。 傘をして、足元に意識を集中する。 なんか、都会らしくない、のどかな光景なのだろうか。 軽く道路の様子や、歩道を歩く人を撮ると、麹坂を登っていった。

試衛館稲荷に抜ける小道に入る。 足跡は1つしかなかった。 雪の日にしか分からない情報だ。 試衛館稲荷は、屋根と、石で出来た鳥居に白い化粧を乗せていた。 冬になり緑を失った小道は土の色しかないのだが、この日ばかりはと、雪化粧をし、カメラを向けられてもきれいにデジカメに収まる。

やきもち坂に出る。 さすがに交通量の多さで道路に雪は無い。 交差点を取りながら、都営大江戸線牛込柳町駅の方へ向かう。 駅裏で煙草を買い、自分の車を見に行く。

TOYOTAのコルサという車に乗っている。 雪化粧なんてもんじゃない。 埋もれている。 というのは大げさだが、今日乗る予定が無いのは幸いだろう。 アンテナやワイパーを立てておかなかったので、雪を全部引き剥がし、立てる。 こうして置かないと、雪が凍った時に変に曲がったり、急に車を使いたくなった時に上手く雪が引き剥がせなくなり壊れる事もある。 こう寒いと、バッテリーも心配なのでエンジンを始動させる。 少しだけエンジンを温め、バッテリーを充電させる。 これで今日のところは良いだろう。

商店会長のところに寄り、来週末の土曜にある町の新年会の出席を告げ、会費を払う。

大雪の降った市谷柳町。 なかなか風情のある町ではないか。 雪が降ったことで見せる一面。 たまには用も無く町をウォッチングするのも良い。 後でニュースで見たが、この雪で、日本としては、結構、重軽傷者が出た様だ。 文明のせいなのだろうか、四季に恵まれ、雪が降ることも風情としている国なのに。 いやはや、情けない。 ともかく、結構楽しい散歩であった。 その分、疲れた。 今日は早くねるとしよう。

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